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Tips005:実は面白いゴミ箱の仕組み

  Windowsに限らず、PCを扱う人であれば必ずお世話になっている『ゴミ箱』。

 

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ほとんどの人が、「ここに要らないもの入れて、ゴミ箱空にすりゃデータが消えるんでしょ?」と思っていると思います。実際、私自身もちゃんと知るまではそう漠然と思っていました。

 今回は、ゴミ箱について少しお話したいと思います。

 

 ゴミ箱って、実際のところ何?

 たいていの場合、デスクトップの左上の方(私調べ)にあるゴミ箱アイコン。

こいつは実際のところ、何なのでしょうか。

 

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 ルートを見てみても、「ゴミ箱」とあるだけです。

さて、ここに入れられているファイルはいったいどこに格納され、ゴミ箱を空にした後、どうなっているんでしょうか。

 

ゴミ箱はフォルダではない!

  探してみても「ゴミ箱」というフォルダはどこにも見当たりませんでした。

私はてっきりCドライブあたりに、ゴミ箱フォルダがあると思っていたのですが……。

はてさて、さらにいろいろと探してみました。

 

ゴミ箱は仮想的なフォルダ!?

 どういうことかと言いますと、ゴミ箱とはフォルダではなく.binファイルでした。

Cドライブのファイルを削除すれば、Cドライブの。

Dドライブのファイルを削除すれば、Dドライブの、$recycle.binというファイルに削除するデータの情報を書き込んでいたのです。

 そして、各ドライブの.binファイルに書き込まれているファイルの情報をフォルダ形式で表示してくれるのが、「ゴミ箱」だったというわけです。

 

ゴミ箱を空にしても、データは消えていない!

 世の中には、『ファイル復元ソフトウェア』というものが存在しています。これは、誤操作等でデータを削除してしまった際に、データを復元するというものです。

こういったソフトウェアが実際にある以上、ゴミ箱を空にしたところでPC(HDD)上から完全にデータが消えているわけではないということが分かります。

 嬉しいような不安なような……、そんな感じですね。

では、いったいどういう仕組みなのでしょう。

 

ゴミ箱を空にした際、削除しているのはほんの一部分

  「ゴミ箱を空にする」で削除したファイルは、前述のとおりすべて削除されるわけではありません。

 削除しているのは、削除するデータの「管理情報」です。これが削除されると、PCにとっては『もう自分のものでもないからどーでもいい(´◉◞౪◟◉)』ということになり、削除されたという扱いになります。

 そして、HDDに別のデータを書き込もうとするとき、管理情報がない(=所有権を捨てた)データに上書きしていくのです。(必ず直ぐに上書きされるというわけでない。)

 

最後に。

  今回は、誰もが馴染みのあるゴミ箱についてでした。

個人的に初めて知ったときは衝撃でしたね。まさかゴミ箱というフォルダがないだなんて……。

なぜこの事に興味を持ったのか原因は忘れましたが、興味を持つまではゴミ箱についてそんなに深く考えたこともありませんでした。

非常に噛み砕いて、難しい話を極力省きましたので、もっと深く知りたい方はGoogle先生に尋ねてみてください!